新作 Composition in Retrospect for Toy Piano について
アサヒアートスクエアで行われる記憶の森 映像祭のライブイベントで発表予定の新作についてです。
トイピアノのために書かれたこの曲はアメリカの作曲家であるジョン・ケージのテキスト「Composition in Retrospect」を用いて作曲され、私の作品である「アンケート・アート」の作曲技法に基づいて書かれています。このケージの文章は一行毎に、M、E、T、H、O、DやI、N、T、E、N、T、I、O、Nの一字が並ぶように単語を選んで作られたものです。ジョン・ケージの彼自身のルールによる文章を用いることによって、「アンケート・アート」の作曲技法に新たな力が与えられた楽曲になりました。
なぜこういう曲を作ったかというと、今年はジョン・ケージの生誕100年の年で、いろいろなところで関連イベントが行われました。そのなかでルクセンブルグ交響楽団がトイピアノの曲を募集していました。http://www.rainydays.lu/pre2012/index_en.html
そこに応募したのがこの曲です。
ちょうどプログラムによって英語の文章も品詞分解出来ることがわかったので、ケージのテキストを用いることにしました。